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[まとめ] 企画力でリピートへ!D2Cブランドの仕組み!
2023.07.11
[まとめ] 企画力でリピートへ!D2Cブランドの仕組み!
2023.07.11
BY 矢口 裕久
東京都内の大学へ通うファッション誌のエディター志望の現役大学生。
個人ではインスタグラム @hiro_runway としてファッション系インフルエンサーとして活動し、フォロワー数は現在約3万人。
アパレル業界に特化した転職支援会社for peopleが独自に行う、
業界転職を目的としたPCスキルを身に着けるためのweb講座「ECアカデミー」。
今回はその特別講義としてトレンドマーケティング&パターン会社「Akim Japan」に所属しながら、
同時にフリーランスとして10社以上のD2Cブランドの立ち上げに貢献している
Chikako Mitomi様をお招きし、企画力で仕掛ける、
ECサイトにおけるSNSを使った売れるD2Cブランドの仕組みについてご教授いただいた。
株式会社Akim Japan所属兼D2Cブランド立ち上げコンサルタント Chikako Mitomi 氏
企業と業務委託でデザイナーとして活動し、企画会社や商社へ月1〜2ペースで企画提案を提案している。
現在は新たにD2Cブランド立ち上げながらも、
同時に都内でブランディングの講師を行うなど、幅広い業界で活躍している。
現役デザイナーから見たEC企画、D2Cブランドの立ち上げのノウハウについて、
現役ならではの独自の視点から切り込んでいく。
1:「売れるデザイン」は存在しない
2:ポストコロナにおけるリアル店舗の「在り方」とは
3:実際の投稿から分析する具体的な「バズり方」
1:「売れるデザイン」は存在しない
結論から述べると、「絶対に売れる」は存在しない。
しかし、事業の段階毎に目標を明確化することで、「絶対に売れる」確率を限りなく100%に近づけていく。
その上で、まずはありがちな「良くない」注意点を紹介する。
注意点1:アイテムとターゲットがあやふや
当たり前のことだが実はできていないブランドが多い。
「イメージ」ではなく、しっかりと「ペルソナ」まで決めていく。
予想される顧客が私生活の中で洋服に費やす値段も考えて検討する必要がある。
この時点ではまだ修正が効きやすい。
注意点2:「本当の」ブランディングとは?
ブランドのロゴを作る、コンセプトを決める、が全てではない。
そこに時間をかけすぎると本当にやるべきとが後回しになる危険性がある。
かっこいいブランド、名前だから売れる、はまず無い。
現代版ブランディング(この後解説)を学ぶ。
注意点3:そもそも服に対する知識、理解が浅い
服を売るのだから、それに対する知識が必要なのは言うまでもない。
しかし、実はこれも知らない人が多い。最低でも服ができるまでの工程を
大まかにでも把握していれば納期遅れなどの想定できるトラブルの際にリカバリーが効く。
注意点4:あくまでモノを売るのは「お客様」
商売をする上で重要になる「競合他社」の存在。それらとの比較に意識が集中しすぎて、
一番肝心な顧客のことを考えられなくなる。顧客にどんな生活をもたらせるか?を常に考える。
2: ポストコロナにおけるリアル店舗の「在り方」とは。
今日のポストコロナのアパレル企業が注意すべきポイントとして、
機能性、着回し力、独自性、チームマネジメントなどが挙げられるが、
これらはあくまで極めて基本的なコト。
今後のリアル店舗の未来に対するデザイン開発のポイントとしては、
さらなる実践的なアプローチが求められる。
環境への配慮やサステナビリティの意識は既に当たり前とされた世の中で、
今後はより先を見据えた3つのデザイン開発ポイントを紹介する。
ポイント1
デザイナーをうまく利用する。
EC施策での良かった点や、お客様からの声などの細かな点までFBする。
また、デザイナー自身からの意見や視点のうまく取り入れることが求められる。
ポイント2
ブランドの従業員みんながMD。
従業員全員がMDやブランド全体の年間の計画について知っておく必要がある。
他業界においても非常に重要なことだが、
数字+ブランディング(自社と他社の製品の異なる点をどのようにお客様に伝えていくか)が重要。
ポイント3
新しいアイデアこそ異業種から。
アパレルこそ人々の衣食住全てに関わるため、アイデア次第では大きなビジネスに繋がり、
これら(上部画像参照)をリサーチすると確度の高い結果が得られる。
特に、アパレル以外の異業種の転職案件や商標登録サイトによる企業の文言や商品情報、
FC加盟店の募集状況などを調査することで、アパレル開発の動向やニーズも把握できる。
3:実際の投稿から分析する具体的な「バズり方」。
今日のインスタグラムを中心としたSNSの動向を分析した上で、
独自にピックアップした今からスグに使えるテクニックを紹介する。
その1:具体的なシーン想定で生まれるバズから繋がる売り上げUP
上部画像は以前秋冬シーズンで爆発的に流行したロンT。
アイテム自体は極めてシンプルなロゴTだが、カップルコーデ風な撮影、宣伝方法が人気を博した。
また、右側の写真。いわゆる「指ハート」や、スマホで撮影している風など、
想像力が湧くリアル感、ライブ感を演出した写真の方も非常に人気がある。
その2: 10数秒が勝負!「普段の日常」の親近感
リールなどのショート動画の中で、日常風景の中で商品を着用するといった宣伝方法も
メジャーになりつつある。あまり文字での投稿を見たくないユーザーや、
気楽に投稿を見たい顧客に高い人気がある。
見落としがちな商品の「バックデザイン」や「素材感」にも着目できることもポイントだろう。
その3: 手の込んだ「雑誌風」で、熱心なファンを獲得する
このクリエイターは毎日1投稿で、各投稿は10ページのボリュームがある。
その作り込まれたサムネイルと内容から、雑誌のような満足感で
熱心なファンを獲得することに成功している。
その4:「さりげない」宣伝と「セット売り」で付加価値向上
カジュアル系のブランドに多く見られる定期的なプレゼント企画。
あくまで「さりげなく」宣伝することでブランドイメージを保ちつつ集客へ繋げる。
ブランドのヴィンテージアイテムとのセットでプロパー販売する手法もお得感がある。
その5: 自社ブランド同士のコラボでファンの交流を活発化
同じ会社内のブランド同士でのコラボ動画。両スタッフのフォロワーは1000人程度だが、
動画がバズり30万回再生超え。両ブランドのファンの動きを活発化させる狙い。
その6:「会員登録」でファンの熱量を底上げ
今日では、会社や雑誌としてSNSアカウントを運営しているところが多い。
会員制のサイトや、サブスク型のコンテンツ発信
(ブランドの最新情報の先行公開や会員限定のインスタライブなど)で、熱量の高いファンを囲っていく。
・静止画+ショート動画で「バズ」に繋げる。
・リールやストーリーを意識したデザインが重要に。
株式会社フォーピープル
東京都渋谷区神南1-11-3PORTAL POINT SHIBUYA 510
03-3527-1583
info@for-people.co.jp
【事業内容】
▼アパレル特化転職支援・人材紹介
「フォーピープル」
Author Profile
- 株式会社フォーピープル
代表取締役
文化服装学院を卒業後、SPAレディースアパレルで営業・MD職を経験、
その後OEM企業での営業生産職を経て株式会社フォーピープルを設立。
アパレルOEMに加え、EC出店代理店事業やイベント事業を経て、
現在はアパレル業界に特化した転職支援事業を主軸とした営業会社というビジネスモデルを確立。
デジタルとアナログのクロスマーケティングを得意とし、業界内外の様々なネットワークを駆使し事業を拡大している。