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パタンナーになるには?必要やスキル・技術や仕事内容を解説

- NEWS

2025.05.23

パタンナーという職業を目指したいけれど、「どんなスキルが必要なのか」「専門学校に通うべき?」「そもそもどんな仕事をするのか」など、疑問や不安を抱えていませんか?
アパレル業界のものづくりの要ともいえるパタンナーは、服の設計図を引くスペシャリストです。
デザイナーのイメージを形にするため、素材やシルエットへの深い理解はもちろん、縫製やCADソフトの操作など幅広いスキルが求められます。
本記事では、パタンナーになるために必要なスキル・技術、具体的な仕事の流れ、さらには未経験からのステップアップ方法までを解説していきます。
これからパタンナーを目指す方はもちろん、転職を検討中の方は是非、参考にしてください。


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パタンナーとは?仕事内容と役割

アパレル製品は、デザイナーが考えたデザインを形にし、実際に着られる状態へ落とし込むまでに多くの工程を経ます。その要となるのがパタンナーです。デザイナーのイメージ画(イラスト)を基に、人体の動きや生地の特性を踏まえて立体的な型紙を作成し、縫製工場などに向けた指示を整えます。
完成品のシルエットやサイズ感に大きく影響を与えるため、服の仕上がりを左右する重要な存在です。加えて、コスト管理や品質維持を考慮したパターン作成も担う場合があり、開発段階から生産現場まで幅広い役割を果たします。量販店向けの大量生産ブランドからハイブランドまで働き先はさまざまで、自分の得意分野や関心に合わせたキャリアを築くことができます。

パタンナーになるために必要なスキル・知識

パタンナーになるには基礎理論から実践的な技術まで幅広く学ぶ必要があります。工学的思考とアート的センスを併せ持つことが望ましく、アパレルに関する総合的なスキルが活かされます。
パタンナーを目指す上で、特に押さえておきたいスキル・要素をそれぞれ解説していきます。

パターン作成の基礎力

まずは、人体の寸法に対する基本的なパターン理論を理解することが重要です。平面で描いたパターンを立体裁断によって修正し、体のラインに沿うよう調整する技術が求められます。
バストやウエスト、ヒップといったサイズの測り方、布地の向きや縫い代の取り方など、基本を徹底的に学ぶことで応用が効きやすくなります。自分で立体裁断用のボディを使って試行錯誤しながら経験値を積むのも有効です。

縫製技術と素材選びの重要性

パターンだけが正確でも、縫製方法や素材に対する理解が不足していると理想の仕上がりに繋げるのは難しくなります。
例えば、伸縮性のある生地と厚手の生地では糸の選び方や縫い代の設定が変わるため、パターン段階での調整方法も異なります。
縫製技術や素材の知識があれば、コスト面や生産性、着用時の動きやすさなどを総合的に判断し、最適な提案が可能です。生地メーカーの展示会に足を運び、常に最新の素材情報を取り入れることもパタンナーにとって大切な取り組みといえます。

最新ソフトウェアの操作スキル

アパレル業界では、紙とハサミを使った従来の方法だけでなく、CADソフトウェアを用いたパターン作成が一般的になってきました。
CADを活用すればパターン修正やサイズ展開が効率化し、異なるパターンを重ね合わせて比較できるなど、手作業では時間がかかる工程を短縮できます。ソフトの操作スキルを習得することで、業務のスピードアップだけでなく、正確性の向上にもつながります。

パタンナーの仕事と1日の流れは?

実際の現場では、デスクワークだけでなくサンプルチェックや打ち合わせなど、多方面とのやり取りが発生します。
どのようなスケジュールで業務を進めるのかを知ると、パタンナーになるためにはどんな準備が必要か具体的に見えてくるでしょう。
ここでは、例としてパタンナーの1日の流れを解説していきます。

朝のスタート:サンプル確認とタスク洗い出し

出勤後、まずは前日までに上がってきたサンプルの品質や縫製状態を確認することが多いです。パターンどおりに仕上がっているかをチェックし、修正点が見つかれば優先度に応じてスケジュールを調整します。
ここでは、デザイナーや企画チームとの共有が必要な場合もあるため、メールやチャットツールで連絡事項を確認する時間も設けられます。

午前中:パターン作成・修正とフィッティング準備

サンプルを基に修正箇所が明確になったら、CADソフトや立体裁断でパターンの微調整を行います。
次のフィッティングに備えて、試作の生地や付属品を準備する場合も多く、午前中はパターンメイキングに集中しやすいタイミングです。要望が多い案件ほど細かい修正を繰り返すので、常にサイズ感やシルエットを意識しながら作業を進めます。

午後:フィッティング・打ち合わせや細部の検証

午後からは、実際の着用チェックを行うフィッティングが設定されていることが多いです。モデルやスタッフに試着してもらい、歩きやすさや腕の上げやすさを検証します。
この場にはデザイナーや営業担当、時には生産管理担当などが参加し、製品としての方向性をすり合わせます。問題が見つかったら、その場で修正方法の提案や、別の素材を検討する流れになることもあります。

夕方以降:修正作業の仕上げと翌日の段取り

フィッティングで出た課題を基にパターンを修正し、翌日以降に再度試作を作るか、量産を進めるかを判断します。デザイナーや生産管理との意思疎通を行い、納期までにどこまで進めるべきかスケジューリングを行うのも重要です。
場合によっては急なデザイン変更が入ることもあるため、ある程度柔軟に動けるように時間管理をする力も求められます。

パタンナーになるための具体的なステップは?

未経験の方がパタンナーになるには、理論的な学習と実務経験の両方が欠かせません。
独学だけではカバーしきれない部分もあるため、教育機関や現場で実践的に学ぶステップを踏むのがおすすめです。

専門学校・大学で学ぶメリット

パターンメイキングや縫製技術、デザイン理論などを総合的に学べるのが、服飾系の専門学校や大学です。実習が中心のカリキュラムが組まれているところも多いため、机上の学習だけでなく手を動かして身につけることができます。
就職サポートやインターンシップ制度が充実している機関では、在学中からアパレル企業での現場経験を積める場合もあるので、早い段階から実践力を養いやすいのが利点です。

アシスタントとして経験を積む方法

学んだ知識を実践へと繋げる最初の一歩が、パタンナーアシスタントとしての就業です。先輩パタンナーの下でパターン修正やサンプル検証、量産手配など、幅広い作業をサポートします。
業務の流れを実体験できるため、学校で習った技術がどのように使われているのか具体的にイメージしながら身につけられます。大量生産ブランドかオーダーメイド中心のブランドかなど、会社の特色によって求められるスキルが異なる点にも注目すると良いでしょう。

資格・検定の活用でスキル証明

縫製技術検定やファッションビジネス系の資格など、アパレル関連の検定を取得することで、客観的にスキルを証明できます。
試験の勉強を通じて基礎を再確認できるうえ、採用担当者から見ても一定の能力が担保されているという印象を与えやすくなります。特に競争率の高い企業やブランドを目指す場合には、資格がアピール材料になることも多いです。

パタンナーとしてキャリアアップするために必要なこと

キャリアを積むほど難易度の高いデザインや新素材に触れる機会が増えます。
常に新しい知識を取り入れ、他部署との連携をスムーズにする努力を続けることが大切です。顧客のニーズを把握しながら、より効率的で魅力的な服づくりに貢献していきましょう。

トレンドリサーチと情報収集

ファッションは時代の流れや季節ごとにトレンドが変わります。雑誌やインターネットだけでなく、展示会や海外コレクションの情報も定期的にチェックすると、変わりゆくデザインの方向性をいち早くつかめます。
その情報を踏まえてパターン構成を考えられるようになると、企画やデザインの要望にも的確に応えられるようになります。

他部署との連携・コミュニケーション力

パタンナーは服を形にするプロですが、社内外の人々と協力し合って初めて製品が完成します。
デザイナーや営業、縫製工場との間で正確な情報共有を行うために、専門用語だけでなく一般的な言葉で説明する柔軟さも重要です。円滑なコミュニケーションがとれれば、納期短縮やコスト削減、品質向上など多方面に良い影響をもたらします。

作品とポートフォリオでアピール

自分の作ったパターンを完成品にまで仕上げ、写真やサンプルで見せられるようにしておくとキャリアアップや転職の際に強力なアピールとなります。
学校やアシスタント時代に携わった作品でも、関わったプロセスや工夫点を詳しく示すことで自分の実力を明確に伝えられます。定期的に更新し、新しいスキルやトレンドへの対応力を盛り込むことも大切です。

まとめ

パタンナーは服づくりの根幹を支えるスペシャリストであり、デザイナーの理想を服として形にする重要な役割を担います。人体の動きや生地の特性を理解しながら型紙を引く高度な技術に加え、縫製や資材に関する専門知識も欠かせません。近年はCADソフトを使ったパターン作成が主流となり、効率化と正確性を追求する現場が増えています。
パタンナーになるためには、専門学校や大学で基礎を学んだりアシスタントとして実務を積んだりするステップが効果的です。資格や検定で知識を証明し、トレンドリサーチやコミュニケーション力を磨くことでキャリアアップに繋げられます。アパレル業界でクリエイティブかつ実務的な職種を希望する方にとって、パタンナーになるためには学習と現場経験の両軸が不可欠です。自分の目標に合った道を探りながら、着実にスキルを高めていきましょう。

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Author Profile

田中 弘武
株式会社フォーピープル
代表取締役

文化服装学院を卒業後、SPAレディースアパレルで営業・MD職を経験、
その後OEM企業での営業生産職を経て株式会社フォーピープルを設立。

アパレルOEMに加え、EC出店代理店事業やイベント事業を経て、
現在はアパレル業界に特化した転職支援事業を主軸とした営業会社というビジネスモデルを確立。
デジタルとアナログのクロスマーケティングを得意とし、業界内外の様々なネットワークを駆使し事業を拡大している。

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