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アパレル業界の事務職とは?主な仕事内容を解説

- NEWS

2025.05.01

「アパレル業界」と聞くと、まず販売スタッフやデザイナーなど華やかな職種を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、ブランドを裏側から支える事務系ポジションも存在します。
「ファッション業界に興味はあるけれど、販売職以外で活躍したい」「事務スキルを活かしつつ、好きなブランドに関わりたい」など、さまざまな想いをお持ちではないでしょうか。
本記事では、アパレル事務の種類やそれぞれの仕事内容を解説するとともに、求められるスキルややりがいについても詳しく取り上げます。
アパレル事務の具体的な役割がイメージしやすくなり、転職や就職活動の選択肢を広げるヒントが得られるはずです。ぜひ最後までご覧ください。



アパレル業界の事務職とは?基本的な役割をチェック

アパレル業界の事務職は、商品企画やデザインなどのクリエイティブ業務や、店舗での接客販売を担うスタッフを支える重要なポジションです。具体的には、受発注管理や在庫調整、電話対応、書類作成などデスクワークを中心に、ブランド運営に欠かせない業務を幅広く担います。
企業やブランドの規模、組織形態によって職務範囲は異なるものの、多部署とのやり取りを円滑に進める“調整役”としての存在感が大きいです。

販売スタッフとの違いとブランド運営への影響

販売スタッフが店舗の最前線で顧客に接するのに対し、事務職はバックオフィスからブランドの運営を支えます。例えば、営業のサポートとして納品書、返品伝票などの書類の整理をしたり、販促に向けた準備や棚卸など、普段の私たちの目に見えない所の業務を担当しています。
このように、アパレル事務は接客の裏側でデータや資料を整理し、適切なタイミングで必要な情報を共有することで、ブランド全体の利益やイメージアップにつながるサポートを行います。繁忙期やセール時期には特に事務処理のスピードや正確性が求められるため、ブランド運営への影響度は非常に高いと言えるでしょう。

多岐にわたる事務作業のポイント

アパレル事務では、単なる書類作成や電話対応にとどまらず、多岐にわたる事務作業を行います。
下記に代表的なポイントを挙げますが、いずれも業務を円滑に進めるために重要な要素です。

  • 作業優先度を明確にする:繁忙期には業務が集中しやすいため、優先順位を立てて効率的に進める必要があります。
  • コミュニケーションを欠かさない:現場との情報共有が滞ると、売り場や顧客対応に支障が出る可能性があります。
  • ミスのない正確な対応:在庫管理や受発注業務など、数値管理が多く含まれるため、細心の注意が求められます。

こうしたポイントを意識することで、アパレル事務の円滑な運営だけでなく、ブランド全体の生産性や顧客満足度も高めることが期待できます。

アパレル事務の特徴と向いている人のタイプ

アパレル事務の仕事は「ファッション好き」かつ「コツコツと事務処理を続けられる人」に向いていますが、それだけではありません。正確性や社内外との調整力など、さまざまな能力が必要になります。

  • ファッションへの関心とビジネス視点のバランス
  • 几帳面さとコミュニケーション力の必要性
それぞれ詳しく解説していきます。

ファッションへの関心とビジネス視点のバランス

アパレル事務は、トレンド情報やシーズンごとの商品展開に触れる機会が多い一方で、ビジネスとしての売上管理や経費精算など、数字面の管理も欠かせません。
そのため、「ファッションが好き」だけではなく、データ分析やコスト意識を持って業務に臨む必要があります。
売れ筋商品や在庫の動向を把握し、必要なタイミングで他部署や取引先に連絡できるかどうかが、事務職の真価を発揮するポイントです。

几帳面さとコミュニケーション力の必要性

在庫数や売上データの管理、書類作成、取引先とのスケジュール調整など、アパレル事務の業務には細かい作業が多く含まれます。誤入力やミスがあると、店舗や仕入れ先に迷惑がかかる可能性も高いので、几帳面かつ正確な性格が求められます。
また、オフィス内だけでなく、多くの人と関わりながら進める業務が多いため、円滑なコミュニケーションが不可欠です。疑問点や不備があった場合には躊躇せず確認する姿勢が、業務をスムーズに進めるカギとなります。

アパレル事務の種類と主な仕事内容

一言で「アパレル事務」といっても、企業規模や扱う商品ライン、部署によって役割や求められるスキルは大きく異なります。
ここでは、代表的な3つの事務系ポジション「一般事務」「営業事務」「経理・総務」について、それぞれ解説していきます。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った道を見つけるのが理想です。

一般事務:会社全体を支える事務処理の要

一般事務は、いわば会社全体を支えるための基礎的な業務を幅広く担当するポジションです。電話・来客対応や書類整理、備品管理など、オフィスの円滑な運営をサポートします。
アパレル業界の場合は、商品登録や基本的な在庫データのチェックなども含まれることがあります。

具体的な業務内容

  • 各種書類の作成・整理(請求書、見積書、伝票など)
  • 電話・メール応対や来客受付、オフィス備品管理
  • 商品情報の初期登録や簡単な在庫データの確認

一般事務は業務範囲が広いため、柔軟に対応する力が必要です。会社の動きや他部署のスケジュールを理解しながら作業を進めることで、社内全体を効率よくサポートできます。

営業事務:受発注管理や顧客対応を中心とした調整役

営業事務は、取引先や顧客からの注文対応をメインに担うポジションです。アパレル業界では、納期や在庫の調整が重要になるため、常に正確なデータ管理とスピード感が求められます。
直接的に売上に関わる場面が多く、プレッシャーもある反面、やりがいも大きいでしょう。

具体的な業務内容

  • 受発注の処理や納期調整、在庫確認
  • 顧客からの問い合わせ対応(電話・メール)
  • 各種データ入力および管理ツールの運用

営業事務は、取引先の信頼を得るためにも迅速かつ的確な対応が必要です。販売スタッフや他部署と連携を図りながら、顧客にスムーズなサービスを提供できる調整能力が重宝されます。

経理・総務:お金の動きや社内環境を管理する重要ポジション

経理・総務の担当者は、資金や社内環境の管理を通じて企業を支えます。アパレル企業はシーズンによって売上が大きく変動するため、経理業務では正確なデータ処理が欠かせません。
一方、総務業務では社員が働きやすい環境づくりや規定整備など、多角的なサポートを行います。

具体的な業務内容

  • 帳簿管理や会計ソフトを用いた仕訳・決算業務
  • 従業員の勤怠管理や福利厚生の手続き
  • 社内規定の整備や備品調達などの環境整備

数字に強く、ルールや制度に精通していることが求められるポジションです。社員全体を裏からサポートするため、コミュニケーションスキルも大切になります。売上や労務の管理が適切に行われてこそ、安定したブランド運営が可能です。

アパレル事務に必要なスキルと知識

アパレル事務で活躍するためには、業界特有のトレンドや基本用語を理解することはもちろん、ビジネスシーン全般で通用するスキルも重要です。
ここでは、代表的な3つのスキル・知識について解説します。

  • ファッション業界の基礎知識と流行リサーチ力
  • コミュニケーション能力と調整力
  • PCスキルと正確な事務処理能力

それぞれ順番に解説していきます。

ファッション業界の基礎知識と流行リサーチ力

アパレル事務であっても、扱う商品について一定の知識を持っておく必要があります。ブランドコンセプトやコレクションの方向性を理解しておくと、受発注や資料作成などの際にスムーズに対応できるでしょう。
また、流行りのアイテムや人気ブランドの動向をリサーチする力があると、社内外とのコミュニケーションで役立ちます。流行に敏感であることで「次に何が求められるか」を先回りして予測し、在庫管理や発注のタイミングを考慮できるようになります。

コミュニケーション能力と調整力

ブランド運営においては、多くの部署や取引先が絡むため、事務職には「情報のハブ」となる役割が期待されます。
顧客からの問い合わせや店舗への情報連携、仕入れ先とのスケジュール調整など、調整力と交渉力が試される場面が多いでしょう。
特に、予期せぬトラブルや納期変更が発生した際に、いかに素早く関係者に情報を共有し、適切な対処を行えるかが重要です。

PCスキルと正確な事務処理能力

アパレル事務では、Excelなどのオフィスソフトや専用システムを用いて、売上データや在庫数の管理、書類作成、メール対応を行うのが一般的です。表計算や関数を使いこなし、効率的に業務を進めるスキルは大きな強みになります。
加えて、入力や集計の際にミスがあると、在庫過多や欠品などの問題につながる恐れもあるため、正確さを欠かさない意識が必要です。

アパレル事務のメリット・デメリット

華やかな印象のあるアパレル業界ですが、事務職として働くメリットだけでなく、デメリットも存在します。
事前に両方を知っておくことで、入社後のミスマッチを減らし、長期的に働ける環境を整えられます。

華やかな業界でオフィスワークを実現できる利点

ファッションに興味がある人にとって、好きなブランドや最先端のトレンドに触れながらオフィスワークを行えるのは大きな魅力です。また、商品が出来上がるまでの流れを理解しながら裏方のサポートをすることに、やりがいを感じる人も少なくありません。
さらに、企業によっては社員割引や社内セールなど、アパレル業界ならではの福利厚生を受けられる場合もあります。

繁忙期や販売サイクルへの対応リスク

一方で、アパレル業界にはセールや新作リリースなどの繁忙期があり、これらの時期には受注や問い合わせが集中します。特にオンライン販売を行う企業では、注文数の増加に伴い事務処理が一気に増えることも多いです。
残業や休日出勤が増える可能性もあるため、シーズン毎の忙しさに対応できる体力やスケジュール管理能力が必要となります。こうした負担を上手く乗り越えるためにも、普段からチームで情報を共有し合い、効率的に業務を進める仕組みづくりが欠かせません。

アパレル事務で得られるキャリアパスと将来性

アパレル事務での経験は、商品知識やファッションのトレンド理解だけでなく、ビジネススキル全般を育むのに役立ちます。職種を問わず役立つコミュニケーション能力やデータ管理能力を身に付けられるため、将来的なキャリアの幅が広いのも魅力です。

ファッション企業内でのキャリアアップの可能性

事務職として社内業務を幅広く理解しておくと、管理職や他部署のリーダーへとステップアップしやすくなります。企画やマーケティング部門などに異動し、ブランド戦略に直接関われる可能性も十分あります。
また、大手アパレル企業では研修制度やキャリア形成のサポートが充実しているケースもあるので、長期的な視野でキャリアアップを検討してみると良いでしょう。

他職種へ展開できるスキルの活用

ファッション業界で培ったリサーチ力やコミュニケーションスキルは、他の業界や職種でも応用が利きやすいのが特徴です。例えば、在庫管理やデータ分析の経験を活かして物流業界やEC業界へ転職する方もいます。
「ファッションが好き」という強みをコアに、将来的に異なる業種にチャレンジしたいと考えている方にとっても、アパレル事務は良いスタート地点となり得るでしょう。

まとめ

アパレル事務は、華やかな接客業務やデザイン業務を支える“裏方”として、ブランドの成長と円滑な運営に欠かせない存在です。ファッションへの興味を活かしながらPCスキルやコミュニケーション力を磨ける一方で、シーズンごとの繁忙期への対応など大変な面もあります。
しかし、ここで培われる正確な事務処理能力や調整力はどの業界でも重宝されるスキルです。ファッションが好きでサポート役にやりがいを感じる方は、ぜひアパレル事務への挑戦を検討してみてください。

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株式会社フォーピープルの強みは

①社員全員がアパレル業界出身なので業界知識に精通している!

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③未経験から本社職にキャリアアップできるスクール事業を展開している!

また、毎週火曜日夜のみ原宿でオープンするアパレル関係者限定のBar “Fashion Tuesday”事業や、

アパレル業界に特化したEC・SNSの運用支援事業なども展開しています!

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Author Profile

田中 弘武
株式会社フォーピープル
代表取締役

文化服装学院を卒業後、SPAレディースアパレルで営業・MD職を経験、
その後OEM企業での営業生産職を経て株式会社フォーピープルを設立。

アパレルOEMに加え、EC出店代理店事業やイベント事業を経て、
現在はアパレル業界に特化した転職支援事業を主軸とした営業会社というビジネスモデルを確立。
デジタルとアナログのクロスマーケティングを得意とし、業界内外の様々なネットワークを駆使し事業を拡大している。

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