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アパレルのMD(マーチャンダイザー)とは?仕事内容や必要なスキルを解説

- NEWS

2025.04.01

アパレルのMD(マーチャンダイザー)は、ブランドやショップが扱うアイテムを計画し、商品展開の方向性をコントロールする重要なポジションです。
デザイナーやバイヤー、ショップスタッフなど多方面と連携しながら、どんな商品をいつどれだけ仕入れ、どのタイミングで販売するかといった戦略を立てるのが主な役割。
ファッションのトレンドを見極める力はもちろん、売上や在庫を数値的に把握して分析するスキル、さらにチーム全体を巻き込むコミュニケーション力も欠かせません。


本記事では、アパレルMDの具体的な仕事内容や求められるスキルをはじめ、未経験から目指すためのポイントやキャリアパスまで幅広く解説します。
ブランドの成長を左右するキーパーソンとして活躍したい、ファッションの世界で戦略や分析を楽しみたいという方は、ぜひ最後までご覧いただき、未来のキャリアに活かしてみてください。


アパレルMDとは?役割と注目される理由

アパレルMDとは、扱うアイテムのラインナップや仕入れ時期、販売計画を一元的に管理し、ブランドの戦略を支える職種です。商品ごとの販売計画を細かくコントロールすることで、トレンドと在庫をうまくリンクさせ、ブランドの収益やイメージを向上させます。
特にオンライン販売や消費者ニーズの多様化が進む昨今、アパレルMDはより高度なデータ分析や柔軟な戦略調整を求められ、重要度が高まっています。

アパレルMDの具体的な仕事内容

アパレルMDの具体的な仕事内容

アパレルMDの業務範囲は多岐にわたり、シーズンごとの商品企画からサプライチェーンとの連携、在庫調整、さらにはマーケティングへの貢献まで含まれます。
ここでは各段階でどのような役割を果たすのか、主要ポイントを順に解説していきます。

シーズン別の商品企画スケジュール

アパレルは春夏・秋冬などシーズンごとにアイテムを展開するため、MDは早期から計画を立てる必要があります。たとえば、次シーズンの立ち上げに向けて以下の点を検討しながらスケジュールを組みます。

・ターゲット層や消費動向を考慮したアイテムの選定

・売上目標や利益率を考慮した仕入れ数量の決定

・プロモーションのタイミングや販売チャネルの検討

こうした検討事項は、シーズンが始まるおよそ6~12か月前からスタートするケースが多いです。企画段階で方向性を固め、デザインやバイヤーの選定などを連動させることで、スムーズな商品リリースが可能となります。

サプライチェーンとの連携

アパレルMDは、生産から物流までの一連の流れを最適化するために、サプライチェーンと密接に連携します。具体的には以下のような場面でMDの役割が重要です。

・生産計画の調整(工場やサプライヤーへの発注スケジュールなど)

・輸送手段や納期管理の確認(船便・空輸の選択や通関手続きなど)

これらを適切に管理しないと、納期の遅延や在庫不足・過多といったリスクが高まります。MDが主体的に動くことで、商品が“必要なとき”に“適切な数量”で店頭や倉庫に届くように調整するのがポイントです。

商品企画・開発段階での役割

MDはデザイナーや企画担当と協力しながら、商品テーマやデザイン案が市場ニーズやコスト面で適切かどうかを検証します。
例えば、生地や縫製にかかるコストを踏まえて価格帯を調整したり、競合ブランドの動向やトレンドを調査して、魅力的かつ採算のとれる商品構成を導き出します。企画初期の段階からMDが参加することで、ブランドイメージと収益性の両立を図れます。

売上管理・在庫調整の重要性

アパレルMDは商品発売後も売れ行きを注視し、売上や在庫をコントロールし続けなければなりません。どのアイテムが好調か、想定より伸びない商品はないかといったデータを解析し、仕入れ数量や販売手法を臨機応変に調整します。

在庫状況対応策
過剰在庫セールやアウトレット販売で消化、次シーズンの仕入れ計画を見直す
在庫不足追加生産や店舗間在庫の移動を検討して機会損失を防ぐ

売上データを読み解くだけでなく、製造リードタイムやセール時期も把握しながら動くことがポイントです。在庫を“持ちすぎず、切らさない”バランス感覚がアパレルMDの腕の見せどころと言えます。

マーケティング戦略への貢献

プロモーション施策やSNS戦略なども、MDの企画内容と連動して効果を発揮します。 例えば「新作アイテムをリリースする時期に合わせてSNSで一斉告知を行う」「売れ筋アイテムを強調した広告を展開する」など、販売時期とプロモーションを調整しながらブランドの存在感を高めます。
MDの販売計画が確定していないと、適切なタイミングでキャンペーンを打てずに効果を逃す場合もあるため、早い段階からマーケ担当との情報共有が不可欠です。

ブランドイメージのコントロール

アパレルMDは、商品ラインナップや価格設定がブランドコンセプトから逸脱しないよう管理します。
例えば、高級路線を打ち出すブランドが廉価なアイテムを大量に展開すると、顧客は価値を感じにくくなります。逆に、手頃な価格帯を強みにしているブランドが突然高価格路線に変更すると、ファン離れを招く可能性があります。こうしたブランドイメージの一貫性を意識しながら商品を配置するのもMDの責務です。

アパレルMDに求められるスキルと知識

アパレルMDに求められるスキルと知識

アパレルMDは、単にファッションに詳しいだけでは務まりません。数値管理やコミュニケーションなど、ビジネス全般にわたる幅広い力が必要です。
以下のスキルをバランス良く備えることが、MDとしての活躍につながります。

・トレンド分析と市場リサーチ

・数値管理と分析力

・コミュニケーション能力とチームワーク

・ブランド戦略への理解

・コスト管理とプライシング

・リーダーシップとマネジメント力

それぞれ順番に解説していきます。

トレンド分析と市場リサーチ

ファッション誌やSNS、街中のスナップなど多様な情報源から最新の消費者動向を読み解きます。消費者が求めるテイストや価格帯の変化をいち早くキャッチし、それを商品企画に反映させることが大切です。
ただしトレンドを追うだけでなく、自社ブランドの特性との相性や競合他社の動きも併せてチェックする必要があります。

数値管理と分析力

在庫数や販売数、コスト、利益率など多くの数値を扱います。これらのデータから「何が売れているか」「どの部分が収益を圧迫しているか」を明確にし、的確に対策を打ち出すための分析力が必要です。
数字に基づく根拠を示すことで、社内外との調整もしやすくなります。

コミュニケーション能力とチームワーク

デザイナーやバイヤー、店舗スタッフなど、部門や職種の異なるメンバーと協力するためのコミュニケーション力が欠かせません。相手の意図を汲み取り、必要な情報を正確に共有し、意見をすり合わせることでチーム全体のパフォーマンスが向上します。
ブランド運営に携わる全員が同じ方向を向いて動けるかどうかは、MDの調整力次第と言えます。

ブランド戦略への理解

ブランドのコンセプトや歴史、ターゲット層などを深く理解し、その方向性に沿った商品展開を実現する力も求められます。たとえば「サステナブルファッション」を打ち出すブランドであれば、素材の選定や生産背景の透明性など、企画段階から差別化要素を盛り込む必要があります。そうしたブランド独自の強みを最大限に活かす計画立案がMDの腕の見せ所です。

コスト管理とプライシング

アパレル商品は原材料や人件費、流通コストなど多くの経費がかかるため、適切な原価管理と販売価格の設定が必要です。価格帯が高すぎれば売上が伸び悩み、安すぎればブランドイメージや利益率が損なわれる可能性があります。コスト・利益・ブランド価値の三要素を考慮しながら、最適なプライシングを行うことが重要です。

リーダーシップとマネジメント力

社内外のステークホルダーと調整を行う立場として、MDにはリーダーシップが求められます。複数のプロジェクトを同時進行で管理し、締め切りや目標数値をクリアするためにメンバーを動かす力は欠かせません。上司や経営層に対しては戦略提案を行い、部下や現場スタッフに対しては的確な指示とモチベーション管理が求められます。


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バイヤーとの違いとは?

バイヤーとの違いとは?

アパレル業界には「バイヤー」や「マーチャンダイジング担当」「VMD(ビジュアル・マーチャンダイザー)」など多様な職種が存在します。
ここではアパレルMDと混同されやすい主な職種と役割を比較し、相互の連携ポイントを解説していきます。

アパレルMDとバイヤーの役割

バイヤーは仕入れの専門家として、どのアイテムをどの価格でどれだけ仕入れるかを決定します。
一方でアパレルMDは、バイヤーが仕入れたアイテムを含むブランド全体の商品構成を考え、販売計画や在庫調整を含めて戦略立案を行います。バイヤーが“買い付けの最前線”なら、MDは“ブランド戦略を統括する司令塔”とも言えます。

MDとマーチャンダイジング職の違い

一般的には「マーチャンダイジング=仕入れや商品開発全般」に携わる職種であり、MDと役割が重なる部分も多くあります。
ただ、企業によっては「マーチャンダイジング職=バイヤー寄り」「MD=戦略全体を統括」として区別されるケースもあるため、募集要項や社内呼称をよく確認することが必要です。

デザイナーやVMDとの連携ポイント

デザイナーは商品のデザインを生み出し、商品を購入したくなるような売場環境を作っていきます。アパレルMDは、こうした職種が持つクリエイティブ要素とビジネス数値の折り合いをつけながら、顧客目線で最適な売り場演出をサポートします。互いの視点を尊重して意思疎通を図ることで、商品がより魅力的に見え、販売数が伸びる効果も期待できます。

EC時代におけるアパレルMDの位置づけ

オンライン販売の比率が高まる現代では、MDは実店舗とECの両方に目を向ける必要があります。SNSやウェブ広告との連動、オンライン限定商品の計画など、デジタル施策の幅が広がる一方で、在庫配分や返品率管理といった新たな課題も増加しています。デジタルデータの分析を効果的に活用できるMDは、企業にとって貴重な存在と言えるでしょう。

アパレルMDを目指すためには

アパレルMDを目指すためには

未経験からMDとしていきなり採用されるケースは少ないため、まずはアパレル業界に身を置き、現場理解や基礎スキルを積み上げるステップが大切です。
ここではキャリア形成の流れや準備方法を紹介します。

まずはアパレル業界での経験を積むことが重要

店頭での販売スタッフや在庫管理の経験は、顧客のリアルな反応や店舗運営の実態をつかむうえで欠かせません。接客を通じて「どんな商品が売れているのか」「価格帯と購買意欲の関係性はどうか」といった生のデータを得られるほか、在庫整理やディスプレイ変更などブランド戦略の一端を学ぶチャンスでもあります。この“肌感”が後々MDとして役立つ知見につながります。

店頭スタッフやアシスタント職を経るメリット

販売スタッフとして売場の動きを把握しておくと、仕入れ量の予測や陳列方法の工夫がイメージしやすくなります。
また「MDアシスタント」のポジションがある企業も多く、企画会議や在庫管理に部分的に関わりながら徐々にノウハウを蓄積できる点が魅力です。先輩MDのもとで学べる環境があれば、実務を通じて成長スピードを早められます。

資格や勉強方法で基礎知識を強化する

ファッションビジネス能力検定やマーケティング関連の資格は、基礎的なビジネス・ファッション知識を整理するのに有効です。
また、簿記や会計スキルを身につけることで、数値管理への苦手意識を克服できます。通信講座やオンライン学習サイトを活用すれば、働きながらでも空き時間に学習を進められます。

転職・採用市場の傾向を押さえる

近年、ファストファッションやEC企業など、新たなビジネスモデルの台頭によってMDの重要性が再認識されています。
求人票に「MD未経験可」と明記している企業も一部あり、ポテンシャル採用を積極的に行う例も見受けられますが、その際アパレル業界での従事と店頭での販売経験がある点といった点が必須になります。
ただし、数字を扱う業務が多いため、応募時点でExcelスキルや基本的なマーケティング知識をアピールできると選考を有利に進められます。

自己PRや面接で注目されるポイント

アパレルMDは具体的なデータに基づいて行動する職種なので、面接では「論理的思考力」や「実績に結びつける行動力」を示すエピソードが好まれます。
例えば、販売スタッフ時代に在庫管理を改善し、売上向上につなげた体験談や、マーケティングの知識を活かして店舗集客を成功させた事例などが挙げられます。数字を絡めて成果を伝えることで、企業側に“即戦力イメージ”を抱かせやすくなります。


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アパレルMDのキャリアパスと将来性

アパレルMDとして経験を重ねると、ブランド全体の戦略を担うディレクターやマネージャー職、さらには海外ブランドとのやりとりやフリーランスでのコンサルティングなど、キャリアの選択肢が一気に広がります。
ファッションビジネスの世界で“モノ”を作り出すだけでなく、“仕組み”を考えたい方にとっては魅力的な道です。

ステップアップのプロセス

多くの場合、まずはMDアシスタントとして現場オペレーションを学び、シニアMDへと昇格していきます。管理職レベルになるとプロジェクトの統括や部下の育成などが主なミッションとなり、ブランドの方向性決定にも深くかかわるようになります。一定の実績を積んだ後に独立してコンサル業を行う人もいます。

年収・給与の目安

アパレルMDの平均年収は約440万円、月給換算すると約37万円程です。
あくまで平均年収であり、企業や自身の経験・スキルによって変動します。

アパレル業界の変化とMDの未来

サステナブル素材の普及や、消費者の体験価値を重視する時代の流れなど、アパレル業界は変化が激しい分野です。オンラインとオフラインをシームレスに繋ぐ「オムニチャネル戦略」や、デジタル技術を活用した需要予測など、MDの専門性も多彩になりつつあります。
こうしたトレンドを捉えられるMDは、今後さらに重宝されるでしょう。

海外やフリーランスでの活躍

グローバルに展開する大手ブランドに転職し、海外工場や海外マーケットを担当するMDも少なくありません。
また、豊富な実績を背景にフリーランスで活動する事例もあり、複数ブランドのMDコンサルタントとして活躍する方もいます。自分の得意分野やライフスタイルに合わせてキャリアを選べる点はアパレルMDの大きな魅力です。

まとめ

アパレルMDは、ファッションビジネスの最前線で戦略を組み立てる重要な役割を担います。トレンドを踏まえた商品企画はもちろん、在庫管理や売上分析など経営的視点での判断力が求められます。未経験の場合、店頭スタッフやアシスタント業務で現場理解を積み、資格やスキルを磨いていけば、ステップアップできる可能性はあります。
ファッションへの情熱をビジネス戦略に活かしたい方は、ぜひアパレルMDを目指してみてください。

for peopleは、社員全員がアパレル業界出身のメンバーで構成されており、アパレル業界に特化した転職支援・人材紹介事業を展開しています。
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株式会社フォーピープルの強みは

①社員全員がアパレル業界出身なので業界知識に精通している!

②経験を活かせる企業への推薦や非公開求人への応募が可能!

③未経験から本社職にキャリアアップできるスクール事業を展開している!

また、毎週火曜日夜のみ原宿でオープンするアパレル関係者限定のBar “Fashion Tuesday”事業や、

アパレル業界に特化したEC・SNSの運用支援事業なども展開しています!

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Author Profile

田中 弘武
株式会社フォーピープル
代表取締役

文化服装学院を卒業後、SPAレディースアパレルで営業・MD職を経験、
その後OEM企業での営業生産職を経て株式会社フォーピープルを設立。

アパレルOEMに加え、EC出店代理店事業やイベント事業を経て、
現在はアパレル業界に特化した転職支援事業を主軸とした営業会社というビジネスモデルを確立。
デジタルとアナログのクロスマーケティングを得意とし、業界内外の様々なネットワークを駆使し事業を拡大している。

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