for peopleからのお知らせ Information

アパレル店員の接客のコツは?上手な声かけ・NGな声かけや注意点を解説

- NEWS

2025.06.24

アパレルショップで働くうえで、「どのように声をかければお客様が喜んでくれるのか」「押し売りだと思われない接客とは何か」といった悩みを抱えていませんか?
実は、ちょっとした声かけの方法ひとつでお客様の満足度が大きく変わるのがアパレルの接客です。
今回の記事では、アパレル販売経験者や転職エージェントの情報をもとに、上手な声かけのポイントやNGな声かけ・注意点など、具体例を交えてわかりやすく解説します。
現役のショップスタッフだけでなく、これからアパレル業界を目指す方にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。


アパレルにおける接客の基礎知識と重要性

アパレルにおける接客の基礎知識と重要性

アパレルにおける接客では、商品の魅力を伝えるだけでなく「試着の不安を和らげる」「似合うコーデを示す」といった付加価値を届けることが欠かせません。
顧客体験の質はブランド評価と直結するため、まずは接客の役割と意義を押さえておきましょう。

接客がブランドイメージに与える影響

同じアイテムでも「感じの良いスタッフがいる店」で購入した経験は記憶に残りやすく、SNSでの好意的な口コミにもつながります。アパレルにおける接客では、声のトーン・姿勢・笑顔・距離感がブランドストーリーを体現する要素です。
ラグジュアリーブランドは端正な所作が必須ですが、カジュアルブランドでも過度な馴れ馴れしさは禁物。スタッフのふるまいがリピート率、ひいては売上構成比を左右します。

ホスピタリティマインドを高めるメリット

ホスピタリティは「顧客を主体に考える姿勢」です。これを磨くと、要望を先読みして提案できるため試着落ちが減り、トラブルの早期解決にもつながります。さらにスタッフ同士のフォロー意識が高まり、働く側のモチベーションも持続しやすくなる点が大きなメリットです。
結果として「信頼できる店員がいるショップ」という無形資産が育ち、価格競争に巻き込まれにくい強い店舗へと成長します。

上手な声かけのポイント

声かけは「タイミング」「距離感」「内容」の三要素が噛み合うことで自然な購買体験を生み、試着率や客単価を大きく左右します。
ここからは、入口での挨拶からクロージングまでの流れを段階ごとに分解し、即実践できるコツを紹介します。

タイミングと距離感を意識したアプローチ

最初のアプローチは入店後60秒後が目安です。回遊前に軽い挨拶をし、店内導線を示すと安心感が生まれます。距離は腕一本分ほど離れ、正面ではなく斜め横から声をかけることで圧迫感を軽減できます。
視線が商品に向いた瞬間に「人気の新作がそちらにございます」と一言添えるとスムーズに興味喚起が可能です。

距離を縮める声かけと商品説明のコツ

お客様が商品に触れた時が深掘りの好機です。
「そのワンピースはストレッチ素材で動きやすいんですよ。よろしければ丈感だけ鏡で合わせてみませんか?」と事実+提案をセットで伝えると自然に試着へ誘導できます。
説明は「素材→機能→コーデ例」の順に要点を押さえ、最後に「着心地はいかがですか?」と感想を引き出すと会話が続きやすくなります。

お客様のニーズを引き出す質問術

いきなり「何をお探しですか?」と聞くと負担になるため、「今日はどのあたりのアイテムをご覧になっていますか?」と選択肢を広く提示します。
効果的なステップは次のとおりです。

  1. 事実確認:サイズ・カラー・用途を把握
  2. 背景把握:着用シーンや好みのテイストを探る
  3. 提案許可:「いくつかお合わせしてご提案してもよろしいですか?」と同意を得る

許可を得ることで押し付け感が薄れ、提案の受容度が高まります。

“興味・購入意欲”を高めるヒアリング

「今持っているジャケットに合わせたい」といった具体的情報が出たら、「そのジャケットはどのようなシルエットですか?」と深掘りし、関連アイテムを提案します。これは単なるクロスセルではなく「トータルスタイリングのサポート」として伝えることで、購買単価と顧客満足度を同時に高められます。

来店客のタイプ別アプローチ

行動パターンを観察しタイプ分けすると、的確な声かけが可能です。ここでは代表的な3タイプへの対応法を整理します。

じっくり見たいタイプへの声かけ

商品棚を繰り返し回遊する傾向があり、干渉しすぎると離脱リスクが高まります。まずは「ごゆっくりご覧くださいませ」と距離を取り、2〜3周目で「気になるアイテムがあればお手伝いします」とフォロー。試着時はフィッティングルームの準備やサイズ違いの素早い提示で、安心して比較できる環境を整えます。

サポートや意見を求めるタイプへの対応

鏡の前で迷う場面が多く、「似合いますか?」とサインを出すことがあります。ここでは「お似合いですよ」の一言に加え、「丈感をワンサイズ下げるとよりスタイルアップします」と具体的な代替案を示すのがコツ。客観的なプロ視点が信頼獲得の鍵になります。

短時間で購入を決めたいタイプへの対応

在庫有無や価格を即質問する傾向があり、結論を先に示すことが重要です。「そのパンツは残り1点で〇〇円です。レジ横でお包みしましょうか?」と具体的提案を行い、会計からお渡しまでをスピーディーに完結させると満足度が上がります。

避けたいNGな声かけと注意点

避けたいNGな声かけと注意点

好印象を狙ったつもりの一言でも、押し売りに感じられたり不快感を与えてしまうケースがあります。
ここからは、アパレル 接客で避けたい典型的な言い回しや態度を具体例で示し、そのリスクと回避策をわかりやすく解説します。

押しつけ・馴れ馴れしさを感じさせるフレーズ

「絶対似合います」「今買わなきゃ損ですよ」といった決めつけ表現は、自分の判断軸を押し付ける印象を与えます。アパレルにおける接客では「もし丈感が合えば、とても軽い着心地ですよ」のように選択権を顧客に残す言い回しが効果的です。

お客様の心理を無視した接客例

サイズが合わないアイテムを勧め続けたり、予算を超える商品を繰り返し提示すると、ストレスが蓄積します。非言語サイン(視線・姿勢・表情)を読み取り、「今は他の色もご覧になりますか?」と一歩引く姿勢で調整しましょう。

売り込み色が強い接客による弊害

短期的な売上は伸びても、返品率の増加やネガティブレビューの拡散で長期損失を招く恐れがあります。スタッフには「提案と販売のバランス」を教育し、“顧客満足スコア”で評価する仕組みを導入すると健全な販売行動が促進されます。

トラブルを未然に防ぐための心構え

ここでは、クレームや誤解が表面化する前に芽を摘み、来店客が安心して買い物を楽しめる環境を維持するために販売員が日常的に意識すべきポイントを解説します。
接客フロー全体での予防策を押さえておくことで、不測の事態を減らし信頼される売り場づくりが可能になります。

クレーム対応を意識した接客の基本

クレーム予防の第一歩は「情報の透明性」です。色移りやサイズ感など懸念点は試着前に案内しましょう。
万一の不具合時は速やかに謝罪→事実確認→代替提案の順で対応します。
「私も一緒に確認してまいります」と伴走姿勢を示すと、感情的対立を回避しやすくなります。

スタッフ間の連携がもたらす安心感

接客中に在庫確認やラッピングをスムーズに引き継ぐと、お客様の待ち時間が短縮され満足度が向上します。レジ周りとフロアで合図を共有できるジェスチャーや社内チャットの定型文を整備し、コミュニケーションミスを最小化しましょう。

お客様との距離感のマナーとルール

身体的距離は60cm以上を基本とし、商品説明時は斜め45度の位置取りが理想です。香水や整髪料の匂いは控えめにし、声量も周囲の会話を妨げないレベルに調整。細部への気配りが「居心地の良い売り場」という印象を生み出します。

まとめ

アパレルにおける接客は「タイミング・距離感・顧客理解」の三本柱で成り立ちます。ホスピタリティを軸にタイプ別アプローチで声かけを最適化し、押し付け感のない提案を心掛ければ、満足度と購買単価を同時に伸ばせます。
さらにクレーム予防とスタッフ連携を徹底すれば、信頼される売り場づくりが可能です。今日から接客フレーズを見直し、お客様が「また来たい」と思える体験を提供しましょう。

for peopleは、社員全員がアパレル業界出身のメンバーで構成されており、アパレル業界に特化した転職支援・人材紹介事業を展開しています。
アパレル店員・販売員はもちろん、様々な職種の転職先をご用意しています。
幅広い転職先と実績がございますのでぜひご覧ください!


簡単30秒!無料登録をする



株式会社フォーピープルの強みは

①社員全員がアパレル業界出身なので業界知識に精通している!

②経験を活かせる企業への推薦や非公開求人への応募が可能!

③未経験から本社職にキャリアアップできるスクール事業を展開している!



また、毎週火曜日夜のみ原宿でオープンするアパレル関係者限定のBar “Fashion Tuesday”事業や、
アパレル業界に特化したEC・SNSの運用支援事業なども展開しています!


Fashion Tuesday

FashionTuesday事業の概要はコチラから!

FashionTuesday事業に関する記事はコチラから!



EC Academy

アパレルECアカデミーの概要はコチラから!

アパレルECアカデミーに関する記事はコチラから!

Author Profile

田中 弘武
株式会社フォーピープル
代表取締役

文化服装学院を卒業後、SPAレディースアパレルで営業・MD職を経験、
その後OEM企業での営業生産職を経て株式会社フォーピープルを設立。

アパレルOEMに加え、EC出店代理店事業やイベント事業を経て、
現在はアパレル業界に特化した転職支援事業を主軸とした営業会社というビジネスモデルを確立。
デジタルとアナログのクロスマーケティングを得意とし、業界内外の様々なネットワークを駆使し事業を拡大している。

前の記事

アパレル業界の転職時のポートフォリオの作り方!見せ方・伝え方のコツ

次の記事

アパレルの面接で転職理由を聞かれた際の回答は?伝え方やポイント